誕生日プレゼントに、特定の呼び名で呼びかけると曲を流してくれ映像もみられる機器を贈る。父が大好きな千昌夫の北国の春をかけたら、急に手拍子をとりはじめ、次はテーブルをトントンと拍子にあわせてたたきはじめた。翌日には、寝たままでいきなり父が歌った。起きないときに、このスピーカーで好きな曲を聴かせると目ざめる。その後、なんとかデイサービスにも復帰。スタッフの方の手書きの父への賛辞つきの誕生日カードに本人にやにや大喜び。それを写真にとり、付属の画面で表示できるようにしたところ、在宅の時には何度もみて確認している。両親の旅行の写真も自動で繰り返し端末から流れるようにしたところ、母に思い出の確認をしている。
父の好きな曲を集め、介護する母も覚えやすい名前のプレイリストにしたところ、必要なタイミングで聞かせることができるようになった。