ひらめちゃんさんの投稿:「財布がなくなった。誰かにとられたのだと思う。財布が無いのでご飯が食べられない」と言う・・(第313報)

配信日: 2022年1月10日

皆さん、こんにちは。

本日は、今年最初に投稿された93歳、男性、要介護1のアルツハイマー病の方のケア体験をご紹介します。

入所している施設で夕食時に、「『財布がなくなった。誰かにとられたのだと思う。財布が無いのでご飯が食べられない』と言う」という状況に対して、「『お財布が無くても、レストランでご飯は食べられますから安心してください』と言った」ところ、「財布が無くてもご飯が食べられるのだったら安心した」と言って、食堂に入って食事をとられ、うまくいったとのことです。

この対応法の素晴らしい点は、ご本人が、その時に何を最も心配されているかを見極めて、そのことに対するお声かけをシンプルにされたところです。物盗られ妄想への対応、例えば現在、ちえのわnetの集計結果で最も有効性が高い「一緒に探す」という対応をとっていても、この時はうまくいかなかったかもしれないと思いました。きっとご本人はお腹が空いていたと思いますし、周囲の人が食事を取り始めているのを見て、焦る気持ちもあったと思うからです。

「財布は実際に無くしたようであった」と加筆されているので、この点についての対応も必要ですが、それは食事の後で考えるということだと思いました。何を優先するか直ちに判断し、的確に対応されたプロの技を感じました。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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