てんさんの投稿:存在しない男の子にご飯を食べさせないとかわいそうと言う・・(第310報)

配信日: 2021年12月20日

皆さん、こんにちは。

本日はご自宅にお住まいの90歳、女性、要介護1のアルツハイマー病の方のケア体験をご紹介します。

「『(存在しない)男の子と一緒に住んでいて、ご飯を食べさせないとかわいそう』と言う」という状況に対して、「『もうご飯を食べたから大丈夫』と言った」ところ、安心してくれて、うまくいったとのことです。

嘘を言うことに抵抗がある方もおられると思います。しかしこの方のように、「体の病気が悪化して、医師や看護師が往診に来てくれるようになった」、「この往診を嫌がっていた」、「『落ち着かない行動・不安・焦燥』、『物忘れ』、『食事、排泄、入浴の問題』が悪化した」という状況であれば、「大丈夫であること」だけを簡潔にお伝えする今回のお声かけは適切だと思いました。またアルツハイマー病とのことなので、このお声かけを忘れてくれる可能性が高いとも思いました。

認知症の原因がレビー小体型認知症、血管性認知症などの物忘れが比較的軽い病気の方に対しては、整合性のとれた発言・行動が後に必要となるかもしれませんので、ご留意ください。

「ご本人の世界に入ってお声かけや演技をして」うまくいったケア体験を、メルマガ(第99報第152報第262報第275報)でご紹介してきました。ただし、うまくいかない場合もあると思います。うまくいく/いかないの差はどのような要因によって規定されるのか知りたいと思っています。ケア体験のご投稿をお願いいたします。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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