ポムムさんの2つの投稿:「スリッパ盗られた」と訴える・・(第305報)

配信日: 2021年11月15日

皆さん、こんにちは。

本日は、施設に入所されている84歳、女性、要介護1のアルツハイマー病血管性認知症が併存した方のケア体験をご紹介します。

「夜、自室より出て来られ『スリッパ盗られた』と訴えた」という状況に対して、「話を傾聴した」ところ、自ら自室へ戻り入眠され、その後、朝まで訴えはなく、うまくいったとのことです。やはり、まずは傾聴して不安なお気持ちを受け止めることが大切ですね。そしてこの傾聴のみで改善することも多いですね。

また別の日にも同様なことがありました。「夕方、自室より出て来られ『スリッパがない』、『あの部屋(他者の部屋)にあるはずだ』と訴えがあった」とのことです。これに対して、「明日、明るくなってから探す事と明日は受診があるから早めに休むよう促した」ところ、うまくいったとのことです。この時も、当然まず傾聴されたのだと思います。しかし前回とは異なり、「具体的に盗った人を指摘した」ため、今回はやや強い訴えだとケアする人も感じられたのだと思います。そこで傾聴だけではうまくいかないかもしれないと思い、具体的な対応案をご本人に提示されたのだと思います。プロの技を感じました。

夕方から夜にかけての訴えに対しては、今回のように「明日に先送りする」お声かけがよいように思いました。また「明日○○があるから今日は早く休みましょう」というお声かけも、うまくいく確率が高いように思いました。同様の経験をお持ちの方は是非とも投稿をお願いいたします。皆さんと共有したいと思います。

無事、中国・四国精神神経/精神保健学会と「当事者が語る認知症とは」講演会が終わりました。今はホッとしています。

それでは、また来週。

数井裕光
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