ひろりんさんの投稿:何度も玄関の鍵を閉めに行く・・(第304報)

配信日: 2021年11月8日

皆さん、こんにちは。

先週のメルマガでご紹介した「戸締まり」に関連するケア体験を今週、投稿していただきました。
ひろりんさん、いつもご投稿、ありがとうございます。

ご自宅で生活している99歳、女性、要介護1のレビー小体型認知症のまりりんさんが、夜に、「『○○(孫)は帰った?玄関の鍵締めてえいかね?』と何度も玄関の鍵を閉めに行く。その都度、玄関、門灯・階段のスイッチをパチパチ何度もつつくため、朝まで門灯がついている事がよくある」という状況に対して、「夕方家族が揃った時点で鍵をかけておく。そして本人が玄関に行く時に『鍵閉めたよ!』と言う」という対応をしたところ、安心して部屋に帰るようになり、うまくいったとのことです。要介護1のレビー小体型認知症とのことなので、記憶障害は比較的軽く、ご家族の説明を覚えていただけたのでしょうね。

認知症の人にとって、戸締まりは、やはり気になる事なのだと思いました。さらにこのケア体験には、「毎日のように何かを置き忘れて、『泥棒が部屋をのぞく。化粧品を持って行かれた。お金が一円も無い』と言っている」と加筆されています。レビー小体型認知症でしばしば認められる幻視と物盗られ妄想があり、これらの症状が「戸締まりを気にする」という行動をより強くしていると想像できます。幻視、物盗られ妄想に対する対応も併用すると、より効果的だと思いました。さらに、幻視や物盗られ妄想が強い場合には、薬物治療を併用することも考えられます。かかりつけの医師や専門医にご相談していただければと思います。

今週後半は、中国・四国精神神経/精神保健学会「当事者が語る認知症とは」講演会が高知市で開催されます。私もとても楽しみにしています。

それでは、また来週。

数井裕光
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