ポムムさんの投稿:「櫛と口紅とスリッパが、また無くなったの」と訴える・・(第297報)

配信日: 2021年9月20日

皆さん、こんにちは。

第36回日本老年精神医学会のシンポジウムで「このメルマガを送り続けていること」を山口晴保先生にお褒め(?)いただきました。これからも継続しようと気力がわきました。

さて本日は、施設に入所されている、84歳、女性、要介護1のアルツハイマー病血管性認知症が合併した方のケア体験をご紹介します。

「『櫛と口紅とスリッパが、また無くなったの』と訴えられる」という状況に対して、「『ご家族に同じものを購入できるか聞いてみるね』と伝えた」ところ、うまくいったとのことです。傾聴だけではうまくいかなかったと加筆していただいています。

「物が無くなった」とご本人が言われた時に、「新たに購入する」という返答は珍しいと思いました。この返答は、財布や鍵のような、ご本人固有の大切な物が無いと言われる場合には使用しにくく、また物盗られ妄想の要素を含んでいる場合には成功率は高くないように思いました。しかし「固有性が乏しい日常的な物品が、単に見つからない」という場面では、ご本人に安心感を持っていただけるお声かけ法の一つになると思いました。

私のこの予想が正しいか否かを知りたいと思いました。「何らかの物が無くなった」とご本人が言われた時に、今回の返答をされたケア体験をお持ちの方は、「うまくいった/いかなかった」にかかわらず、投稿をお願い申し上げます。

それでは、また来週。

数井裕光
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