ポチさんの投稿:あらゆる物の毛玉が虫に見える・・(第281報)

配信日: 2021年5月31日

皆さん、こんにちは。

本日は、在宅生活をされている92歳、女性、要支援1の人のケア体験をご紹介します。

夕方に、「『黒い絨毯の上に、虫が4匹いたので殺した』と言って、一匹を持って来た」という状況に対して、「虫メガネで、持って来た毛玉を広げて、虫ではない事を説明した」ところ、うまくいったとのことです。

「毛布や下着、靴下や今回の絨毯等々、あらゆる物の毛玉が『虫』に見える。動いて見えるので気持ち悪いのか、すぐにハサミで切る行動を起こす。虫でない事を説明しても、同じ事を繰り返す」という状況があったようです。

ご高齢になると視力が低下するので、見間違いが増えると思います。またレビー小体型認知症では、何も無いのに人や子ども、虫が見えるという幻視や、壁のシミや絨毯の模様、毛玉が虫に見える等の錯視がしばしば起こります。今回のご本人の病名は書かれていませんが、レビー小体型認知症のごく初期の可能性もあると思いました。

錯視に対する対応法については、これまでにもメルマガ第24報27報214報276報でもご紹介してきましたが、その多くは「見間違えている物を除去する」という対応法でした。今回のケア体験は、「見間違えている物をしっかりと見ていただくことの重要性」と「虫メガネの有用性」を教えてくれ、さらに除去できない模様などの錯視に対しても役立ちうる対応法だと思いました。

同様の場面に遭遇された方がおられましたら是非とも実践していただき、うまくいった、うまくいかなかったに関わらず、投稿をお願い申し上げます。

それでは、また来週。

数井裕光
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