すずらんさんの投稿:服が盗られてなくなったと騒ぐ・・(第268報)

配信日: 2021年3月1日

皆さん、こんにちは。

本日は、ガイゲさんのお困りの状況に対して、すずらんさんが投稿してくれた対応法をご紹介します。

ガイゲさんは、「祖母は認知症の診断は受けていませんが、最近、物盗られ妄想がひどく、『服が盗られてなくなった』と騒ぎ、通院以外の外出はしていないのに、『買ってきた服が一日でなくなった、母(嫁)が盗った』と言います。警察に電話して警官が来たこともありました。また、祖母のかかりつけ医に相談したのに、『嫁と姑のことを言われても困る』や『家族だけで相談に来られても困る』と対応されました。私も毎日疲れます。どうしたらいいですか」とお困りの状況を投稿されました。

これに対して、99歳、女性、要介護2のレビ-小体型認知症の人に行った対応法を、すずらんさんが投稿してくれました。

「認知症専門医を受診して診断・処方を受けた。介護保険申請をしてケアマネさんに相談して話を聞いてもらった。警察には認知症であることを伝えた」という対応法で、うまくいったとのことです。

認知症ちえのわnetでは、薬物治療の効果に関する投稿は対象外なのですが、すずらんさんの投稿は、薬の効果だけでなく、「専門医を受診し、認知症の原因の病気の診断を受け、介護サービスの利用も含めた総合的なケア・治療と警察の方へのご連絡」という一連の対応だと考えられますので、ご紹介させていただきました。

すずらんさんは、さらに「夫(一人息子)の死後から、義母の物盗られ妄想が続いていて、その間、標的が嫁や二人の孫に変化しました。最近は同居の30代の娘に『印を返して』と言います。娘も言われ慣れて逆らわないように距離をとっています。義母は介護サービス利用で気分転換でき、警察も一度家族から説明してからは問題ありません。家族のつらい気持ちは本当によくわかります。認知症は病気です。認知症を診ているオレンジDr等専門医の診断・治療を受けて、ご家族も楽になってください」とガイゲさんにお声かけいただいていますが、このお声かけは、多くの皆様の助けになると思いました。

認知症の人に対する適切なケア・治療は、原因疾患の診断から始まります。そのため、一度は専門医を受診して、適切に診断していただき、その上で治療・ケアの方針を決定し、実施することが大切です。治療可能とされている高齢者の水頭症も進行してしまうと治療効果が乏しくなります。

認知症の早期診断と早期からのケア・治療がより多くの認知症の人に行えるよう専門医の育成等に私たちも尽力しております。皆様も、まだ診断を受けていない認知症疑いの人が近くにおられたら、専門医の受診を勧めていただきますようお願い申し上げます。

それでは、また来週。

数井裕光
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