マネさんの投稿:他の病気になることへの不安があり泣く・・(第263報)

配信日: 2021年1月25日

皆さん、こんにちは。

先週は、ここ数回のメルマガで、私がご紹介したケア体験に関連するご投稿を複数いただきました。レスポンスありがとうございました。とても励みになります。

さて、本日は83歳、女性、要介護2のアルツハイマー病の人のケア体験をご紹介します。

「他の病気を発症することへの不安があり泣く」という場面に対して「傾聴をし、『助けてくれる人たちがいる』などを繰り返し話し、心休まるように働きかけた」ところ、うまくいったとのことです。

「体の病気の悪化など身体に関連すること」が関係しているとのことなので、ご本人に気になるお体の病気があるのだろうと思いました。また現在のこの状況ですので、「新型コロナウイルス感染症」に対する不安もあるかもしれないと思いました。物忘れの強いアルツハイマー病の人でも、毎日のように様々なメディアで報道され続けているので、覚えた人もいると思います。あるいは普段とは違う雰囲気や周囲の人の不安感を察知して、ご本人の不安感が増していることも想像できます。

今回の対応法のポイントは、「助けてくれる人達がいる」というお声かけだと思います。認知症の人は、障害された機能のためにうまくできなくなった日常生活上の様々な活動を、残った能力を駆使して克服、対応しようとされています。しかしうまくいかないというご経験を繰り返されています。だから、これ以上の努力を求められると辛いこともあると思います。そこで、今回のように「(誰かを)頼りましょう」というお声かけは有効だと思います。

今回のケア体験を読んで、「自分に物忘れがあることをある程度自覚しており、かつ失敗したくないという思いが強い認知症の人には、『繰り返し確認する』という行動」がしばしば見られますが、このような時には「『私が覚えておくから大丈夫ですよ。適時にお知らせしますから』というお声かけがよい」という対応法を思い出しました。

「主介護者との関係性の悪化や難聴の進行もあり、本人の思いこみや誤解が多くあることも考慮に入れながら、本人に安心感を持ってもらうという対応の難しさがある」と加筆されておりますが、その上で、うまく対応できた今回のケア体験は素晴らしいと思いました。

それでは、また来週。

数井裕光
=====
認知症ちえのわnet運営事務局
※このメールは送信専用のメールアドレスから配信されています。
ご返信頂いても受付できませんので、ご了承ください。