gonさんの連続投稿:「まだ行かないのか!」と何度も声を荒げる・・(第261報)

配信日: 2021年1月11日

皆さん、こんにちは。

本日も、先週のメルマガ同様、同じ認知症の人に関する2つのケア体験をご紹介します。

ご自宅で生活されている77歳、男性、要介護2のアルツハイマー病の人が、ご家族と一緒に病院受診のために、出かけようとした時の出来事です。

「ご家族が認知症のご本人の外出準備をした後に、ご家族自身の外出準備をしていると、『まだ行かないのか!』と何度も声を荒げた」とのことです。そこで「『もう少し待つように』と繰り返し伝える」という対応をされました。しかしうまくいかなかったとのことです。「受診する予定そのものを覚えていないため、何のために外出しようとしているのかが、わからないことも影響していると思います」と加筆していただいています。

そこで、今度は、「ご家族の外出準備を整えてから、ご本人の外出準備をし、ご本人の準備が整ったらすぐに外出できるようにした」ところ、うまくいったとのことです。

待つのが苦手になりやすい認知症の人を、待たせないようにできたからと自然に理由を考えることが出来ます。しかし加筆していただいているように「『不安につながる』待ち時間、そのものを無くした」という視点も重要です。要介護2のアルツハイマー病の人の物忘れは、とても強いと想像できます。だからこの時、いつ、どこに行くのかが思い出せず、不安一杯だったのだと思います。

この「不安な時間を無くす、短くする」という視点は、対応法を考える際に、広く応用可能だと思いました。皆様のお役に立てば幸いです。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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