hidechannomusukoさんの投稿:家にいるのに家に帰ると言う・・(第226報)

配信日: 2020年5月11日

皆さん、こんにちは。

本日は、皆さんに「素晴らしい!!」「そんな方法があったのか!!」の顔スタンプをつけていただいたケア体験をご紹介します。

86歳、男性、要介護1のアルツハイマー病の人が、「家にいるのに『今から家に帰らんといかん』と言い出して、外に出ようとされた時に、『帰る前に仏壇にお参りして』と頼み、お参りの後で仏間に飾っている本人の父母や祖母の写真を見てもらって、どんな人だったか話してもらった」ところ、うまくいったとのことです。

この対応法は、うまいな~と私も思いました。

自宅に居るのに自宅ではないと感じる症状には様々な要因が関与していると思います。

例えば、アルツハイマー病の人の「最近のことは忘れるが、昔のことは覚えている」という記憶障害の特徴が関与している可能性があります。ご本人が子供の時の家かもしれませんし、ご本人が一番活躍していた頃の家かもしれません。その頃の家の記憶が残っていて、今の家の記憶が明確でないと、今居るところは自分の家では無いと思われます。

しかし記憶の障害だけで無く、「自分はここに居てもよいのだろうか」という不安感、もしかしたら若干の疎外感も関与しているように思います。

今回の対応法では、「仏壇のお参り」、「父母や祖母の写真を見てもらう」、「そのご家族に関するお話しをする」という、ご本人が受け入れやすく、またご家族との絆を思い出し、安心し、さらに疎外感を払拭できる行動・話題に、ケアする方が導かれました。

大きくは「ご本人の気をそらさせる」という対応法に分類されるとは思いますが、とても適切で、温かい話題に転換できたところが、うまくいった理由だと思います。

自然に、情景が思い浮かび、私もとても温かい気持ちになりました。

以下は、事務局からのお知らせの再掲です。

認知症ちえのわnetの活動は、大阪大学医学部において、5年ごとに倫理審査を受けることになっており、2020年3月31日に5年の期限を迎えました。これに伴い、利用規約を修正して再度倫理審査を受け、2020年4月1日以降の活動継続が承認されました。新しい利用規約は2020年4月1日から施行開始となっておりますので、2020年3月31日までに利用者登録された方が、2020年4月1日以降にケア体験を投稿して下さる場合は、ご投稿前に新しい利用規約に同意していただく必要がございます。よろしくお願い申し上げます。

ケア体験を投稿される方へのお願いです。
認知症の人のある症状に、ある対応をしても、うまくいく時と、いかない時とがあると思います。そこで、ちえのわnetには、うまくいった時、うまくいかなかった時、それぞれの回数分のケア体験を、投稿していただきたいと思っています。10回程度のケア体験をいただければ嬉しいです。
繰り返し投稿していただく際には、投稿する直前に一度、「下書きとして保存」すると、次の投稿の際に、この「下書き」が利用できますので、簡便に繰り返し投稿が出来ます。

引き続き、認知症ちえのわnetをご支援くださいますようお願いいたします。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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