なおさんの投稿:洗髪しない・・(第212報)

配信日: 2020年2月3日

皆さん、こんにちは。

本日は、86歳、女性、要介護1のアルツハイマー病の人のケア体験をご紹介します。

「ひとりで入浴しているが、明らかに洗髪をしていない」という症状に対して、「サ高住のスタッフに相談したところ、シャンプーのボトルに『シャンプー』と大きく書いたものを貼り、さらに入浴の手順『浸かる、石鹸で顔と体を洗う、髪を洗う』などと書いたシートを浴室の壁(本人が座る位置の目の前)に貼ってくださった」ところ、うまくいったとのことです。

「髪を洗うべきことは知っていても、その場で忘れてしまう。字は読めるので、声掛けより、シャンプーボトルを見て思い出した。本人も恥をかかず、スムーズに洗髪できた。認知症のことをよく知るプロの知恵だと思いました」、「家族としては思いがけない方法でうまくいった」と加筆していただいています。

プロの知恵でご家族が安心できた、とても素晴らしいケア体験ですね。

私は、ご家族に介護保険の申請をしていただくことは、とても重要なことだと思っています。それは担当のケアマネジャーさんがつき、ケアの専門家が身近な存在となるからです。たとえ認知症の人がデイケアなどのサービスに直ちに参加できなくても、この効果は絶大です。孤立しやすいご家族の精神的、身体的負担が大きく軽減されると思っています。

「髪は洗っている!」とご本人がよく言われていたことは、対応を考える上で大きなヒントになると思います。

プライドをしっかりとお持ちで、洗髪に対する意欲もあるとわかります。そこで、記憶と遂行機能の低下のために難しくなった手順を明らかにして、その手順を支援する工夫を講じて、ご本人が洗髪を続けられるようにできたのだと思います。

「でもこの方法を試してから1年ほどたつと、徐々に効力も失われ、現在は入浴援助に入ってもらっています。時々突発的に自分で洗えることもあります」と最後に加筆していただいています。

認知症の進行によって、うまくいく確率が低下することはあると思います。

ちえのわnetでは、要介護度別のうまくいく確率も明らかにしたいので、要介護度が変わった時には、「ある症状に対する、ある対応法」を10回程度、繰り返していただき、うまくいった時、うまくいかなかった時、それぞれの回数分のケア体験として、繰り返し投稿していただけるとありがたいです。

皆様、よろしくお願い申し上げます。

以下は事務局からのご連絡の再掲です。

繰り返し投稿していただく際には、投稿する直前に一度、「下書きとして保存」していただくと、次の投稿の際に、この「下書き」が利用できますので、簡便に繰り返し投稿が出来ます。

「対応方法を教えて!!」は、困っている「症状のカテゴリー」と「内容」を入力していただくのみで、認知症の人に対する情報、その他の入力は必要がない、非常に簡単なコーナーです。うまくいったご経験を持つ誰かが、対応法を投稿してくれると思います。

認知症ちえのわnet関係者一覧は随時更新しております。

来年、日本精神科救急学会学術総会を高知市で行います。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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