けんけんさんの投稿:入浴時「どうしたらいいの」と不安な様子・・(第198報)

配信日: 2019年10月28日

皆さん、こんにちは。

本日は、連続した2つのケア体験をご紹介します。

63歳、女性、要介護1の前頭側頭葉変性症の人の、「入浴時『どうしたらいいの』と不安な様子」に対して、「どうしたらよいか言葉で説明した」が、うまくいかなかったとのことです。そこで、「説明だけでなく、具体的に見本を示して、着替える服も用意した」ところ、安心して一人で入浴できたとのことです。

認知症の人にとって入浴は「不安」や「拒否」の対象になりやすい日常行為ですね。実際、ちえのわnetでも「入浴」に関するケア体験の投稿は多いです。

今回の「不安」には、前頭側頭葉変性症の人に、病初期から生じやすい遂行機能障害が関与しているように思います。「言葉で説明した」だけでは、入浴に必要な手順、段取りをイメージ化し、実践することができないと思ったが、「具体的にお手本を示して少し先のことを用意すること」でイメージ化を助け、実践できると思えたのだと思います。

アルツハイマー病など、他の認知症性疾患の人でも遂行機能障害は生じやすいので、広くこの方法は有効だろうと想像します。皆様からのケア体験をお待ちしております。

以下は事務局からのご連絡の再掲です。

来年、日本精神科救急学会学術総会を高知で行います。

認知症ちえのわnetでは、「頻度の多い症状に対する、よく行われている対応法」の奏効確率(成功率)を、今後より一層、明らかにしていきたいと思っています。また奏効確率(成功率)の信頼性を高めるために、それぞれの「症状と対応法」のセットを100件ずつ、集めていきたいと思っています。皆様のご投稿をお願い申し上げます。

ある認知症の人の同じ症状に対して、同じように対応しても、うまくいった時とうまくいかなかった時とがあると思います。そこで、ちえのわnetには、お一人の認知症の人の同じ症状に対して同じ対応を行ったケア体験を10回分くらいずつ投稿していただきたいと思っています。うまくいった時には「うまくいったケア体験として」、「うまくいかなかった時には」うまくいかなかったケア体験として。

繰り返し投稿していただく際には、投稿する直前に一度、「下書きとして保存」していただくと、次の投稿の際に、この「下書き」が利用できますので、簡便に繰り返し投稿が出来ます。よろしくお願い申し上げます。

「認知症ちえのわnet」の投稿法の解説を改訂しました。「場所と時間」からの集計結果の閲覧はこちらです。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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