みきゃんちゃんさんの投稿:入浴拒否・・(第191報)

配信日: 2019年9月9日

皆さん、こんにちは。

松山市での認知症フォーラムにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。私もとても勉強になりました。

さて、本日は、62歳、男性、要介護3の前頭側頭型認知症の方のケア体験をご紹介します。

「お風呂の声をかけるが拒否され、服も脱いでくれなかった」という状況に対して、「お風呂のお湯がたまっているのを見てもらった」ところ、うまくいったとのことです。

「声掛けだけでは、『お風呂』という言葉の意味がわからなかったが、お風呂を実際に見ていただくことによって『お風呂』だとわかって入浴してくれた」と加筆していただいています。入浴を拒否していたわけではなかったのですね。

このこケア体験は、とても重要なことを、私たちに教えてくれています。私たちの言葉を理解しているかのような素振りをするが、実は内容をわかっていないことが、認知症の人にはあるのです。

今回の認知症の人の原因疾患は、前頭側頭型認知症とのことです。前頭側頭型認知症(前頭側頭葉変性症)の一亜型とされている意味性認知症では、病初期から「言葉(単語)の意味」がわからなくなるという症状を有します。どんな単語がわからくなるかについては個人差があります。抽象的意味を有する単語から、またその人の使用頻度が低い単語から、わからなくなるように感じています。

今回の認知症の人が、もしもこの亜型であったなら、要介護3とある程度、認知症が進んでいるようなので、具体的で使用頻度が多い「お風呂」という単語が、わからなかった可能性があると思いました。

私たちの言葉がわかっているかどうか、難聴によって聞こえていない可能性も含めて、留意することが必要ですね。

以下は事務局からのご連絡の再掲です。

現在、特定ケア体験の集中投稿をお願いしております。

認知症ちえのわnetでは、「頻度の多い症状に対する、よく行われている対応法」の奏効確率(成功率)を、今後より一層、明らかにしていきたいと思っています。また奏効確率(成功率)の信頼性を高めるために、それぞれの「症状と対応法」のセットを100件ずつ、集めていきたいと思っています。皆様のご投稿をお願い申し上げます。

ある認知症の人の同じ症状に対して、同じように対応しても、うまくいった時とうまくいかなかった時とがあると思います。そこで、ちえのわnetには、お一人の認知症の人の同じ症状に対して同じ対応を行ったケア体験を10回分くらいずつ投稿していただきたいと思っています。うまくいった時には「うまくいったケア体験として」、「うまくいかなかった時には」うまくいかなかったケア体験として。
みきゃんちゃんさん、いつも複数個のケア体験投稿、ありがとうございます!!)

繰り返し投稿していただく際には、投稿する直前に一度、「下書きとして保存」していただくと、次の投稿の際に、この「下書き」が利用できますので、簡便に繰り返し投稿が出来ます。よろしくお願い申し上げます。

「認知症ちえのわnet」の投稿法の解説を改訂しました。「場所と時間」からの集計結果の閲覧はこちらです。

それでは、また来週。

数井裕光
=====
認知症ちえのわnet運営事務局
※このメールは送信専用のメールアドレスから配信されています。
ご返信頂いても受付できませんので、ご了承ください。