けんけんさんの投稿:同じことを何度も聞く・・(第161報)

配信日: 2019年2月11日

皆さん、こんにちは。

本日は63歳、女性、要介護1の前頭側頭型認知症の方に関するケア体験をご紹介します。

「同じことを何度も聞く」という行動に対して「『さっきも言ったでしょう』と答えるのをやめて、何度でも同じ返事を繰り返すようにした」ところ、「その他 (不安からパニック(急に歩けなくなったり、大声をあげて助けを求めたり)になることが頻繁にあったが、回数が減った」とのことです。「その他」を選択していただいていますが、内容から「うまくいった」と考えて良いと思います。

同じことを何度も聞くという行動は、多くの認知症の人に見られるので、多くのケアする人も何らかの対応をされていると思います。今回のケア体験で、アルツハイマー病の人に有効とされている今回の声かけ法が、前頭側頭型認知症の人にも有効である可能性を知りました。

一般的には、アルツハイマー病の人は記憶障害のために、前頭側頭型認知症の人は常同行動の一種である滞続言語のために「同じ事を言う」という症状が出現している可能性が高いと理解されています。しかし両疾患の人に共通して、不安が関与していると感じます。その不安の軽減に、「同じ回答を繰り返す」という対応が効果的なのかなと思いました。

しかし奏効確率は原因疾患によって異なるかもしれません。様々な認知症疾患の人のこの症状に対する今回の対応法の奏効確率を知りたいですね。皆様のご投稿をお待ちしております。

事務局からのご連絡の再掲です。
BPSDに対する適切な対応法を探索する助けになればと思い、「認知症対応方法発見チャート」を新設しました。

ちえのわnetへのケア体験ご投稿の際のお願いです。

「認知症ちえのわnet」では奏効確率を計算するために、ケア体験の「どんなことがおこりましたか?」の欄と「これに対してどのように対応しましたか?」の欄には、ともに1種類の内容を記載していただきたいと思っています。ただし複数の対応法を連続して行ったからこそ、うまくいった場合は、「○○、××、△△の一連の対応」というように記載してください。

「うまくいった/いかなかった」のご判断については、困った「起きたこと」の頻度が減った、または対応しやすくなったなど程度や負担感が減った場合は「うまくいった」としてください。変わらなかった、あるいは悪化した場合は「うまくいかなかった」としてください。

「うまくいきましたか?」の項目に、「その他(うまくいく時といかない時とがある)」、「その他(半々)」と記載されたケア体験は奏効確率の計算には用いられません。お手数ですが、「うまくいった時」には、うまくいったケア体験として、「うまくいかなかった時」には、うまくいかなかったケア体験として、別々のケア体験としてご投稿をお願い申し上げます。

何回も同じ出来事がお一人の認知症の方におこることがあると思います。その際には、お手数ですが、その回数分、ケア体験のご投稿をお願いいたします。「投稿」する直前に、一度「下書きとして保存する」を選択していただくと、そのケア体験が保存されます。次の投稿の際に、「ケア体験の投稿」のプルダウンメニューの中の「下書きの編集」を利用していただくと、簡便に繰り返し投稿ができます。お一人の認知症の方の、同じ出来事に対する同じ対応法に関するケア体験のご投稿回数の目安は、7~10回までと考えています。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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