リンゴさんの投稿:家に帰ると言う・・(第143報)

配信日: 2018年10月8日

皆さん、こんにちは。

本日は72歳、男性、要介護3のアルツハイマー病の方に関するケア体験をご紹介します。

「『お母さんがいないので家に帰るから一緒に来て』とお母さんに言う」という行動に対して、「家を少し出たところで、『急用が出来てあと1時間位したら帰るってお母さんから電話があった』と伝えるとすぐに引き返した」とのことです。

夜にご自宅で起こった出来事とのことです。ご自宅で、お母さんに向かって「お母さんがいない」と言われたとのことなので、お母さんのことをお母さんだとわからなくなっていたようですね。さらにご自宅におられることもわからなくなっていたようですね。「夜にお母さんが居るところが自分の家」で、お母さんがいないから自分の家ではないと判断されたのかもしれません。あるいは、ご本人のご実家か、ご本人が以前お住まいであった家に今も住んでいると思われたのかもしれません。

ご本人は不安一杯だったと思いますので、まずは安心していただくために、ご家族がご本人の世界に入って、一緒に家を出たのが良かったのだと思います。その上で、ご本人が納得してくれると思われる「お母さんがいない理由」を説明したところ、さらに安心してくれて、ご自宅に戻ってもらえたのだと思います。先に理由を説明していたら、うまくいかなかったかもしれないと思いました。

この対応法は、BPSD対応指南書によく書かれている「まずはご本人の話を傾聴し一緒に出掛け、途中で何らかのお言葉をかけて戻ってきてもらう」という対応法に含まれると思います。やはり本によく書かれているだけあって有効な対応法なのですね。今回のような方法で「うまくいった」、「うまくいかなかった」ケア体験をお持ちの方は是非とも投稿をお願いいたします。

投稿は少し大変と思われる方は下記の投票でも結構です。
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それでは、また来週。

数井裕光