ひじりさんの投稿:家族を探しに行く ・・(第141報)

配信日: 2018年9月24日

皆さん、こんにちは。

さて、本日は、65歳、男性、要支援1の前頭側頭型認知症の方のケア体験をご紹介します。

「家族が外出して一人で自宅にいると不安になって家族を探しに行く」という行動に対して、「1時間ごとに電話をかけるようにした」ところ「うまくいった」とのことです。

「1時間おきに電話をかける」というのは大変だなと思われた方もおられるかもしれません。前頭側頭型認知症の方はお気持ちを抑えることが苦手になり、そのお気持ちに従った行動を衝動的にとりやすくなります。また通常は比較的お若く、運動機能も保たれますので、自宅から遠い所まで行ってしまい、数日間行方不明になることもあります。心配で心配でたまらないそのような数日間を経験されると、「1時間おきの電話」で対応できるならよいとご家族は思われるのだと思います。

本日の方は「ご家族がいない」ことによる不安が原因とのことなので、不安を軽減させる対応法が奏効したのですね。電話する間隔を1時間から少しずつ延ばせたらなお良いですね。

前頭側頭型認知症は現時点では進行を遅らせる治療薬もなく、行動・心理症状も強いため、ご本人、周囲の皆さんが悩まれることも多いと思います。適切な対応法に関する情報が特に必要な病態だと思いますので、うまくいったケア体験をお持ちの方は、本サイトに投稿をお願いします。皆で有効なケアの方法を共有したいと思います。また今回と同様の場面に遭遇したら、今回の対応方法を試していただきたいと思います。そしてその結果を投稿していただけたらありがたいです。

投稿は少し大変と思われる方は下記の投票でも結構です。
このような方法で「うまくいった」という方は、ここをクリック(「うまくいった」に1票が入ります)
このような方法では「うまくいかなかった」という方は、ここをクリック(「うまくいかなかった」に1票が入ります)

「『懐石個別介入法』により、食事の際の危険な問題行動を改善できた前頭側頭型認知症の方への対応」の説明ビデオ(約20分)が以前、我々が作成した別のサイトで閲覧できます。簡単な登録が必要ですが、ご興味のある方はご覧いただければと思います。

それでは、また来週、

数井裕光