マネさんの投稿:食べてないと言う・・(第351報)

配信日: 2022年10月3日

皆さん、こんにちは。

本日は、87歳、女性、要介護2のアルツハイマー病の方のケア体験をご紹介します。

ご自宅での出来事で、「食事をしたことを忘れて食べてないと言う」という状況に対して、「食べ終わった食器を次の食事まで片付けず出したままにし、『食事は今食べ終わったでしょう』と伝えた」ところ、うまくいったとのことです。「自分の食器は認識できていた。主婦だったので、食べ終わった食器が目の前にあると、食べ終わったばかりなんだと納得することができた。食べる前に片付いていない食器があるはずがないと認識があった」と加筆していただいています。

「食べ終わった食器を片付けずに、しばらく出したままにする」という対応法は、一般的な「対応法マニュアル」でも、しばしば紹介されています。しかし認知症ちえのわnetでは、奏功確率26.7%とあまり高くありません。

今回の対応法の秀逸な点は「次の食事まで出し続けた」という点だと思います。ここまですると、物忘れが強いと予想される要介護2のアルツハイマー病の方でも、うまくいく確率が高まるのだろうと思いました。この工夫の奏功確率を知りたいと思いましたので、皆さんからの投稿をお待ちしております。

ただし、メルマガ第336報第260報で解説しましたが、ご本人の訴えが「空腹感」と「物忘れ」のどちらの影響が強いのかを最初に推測して、対応法を選択することは大切だと思っています。

それでは、また来週。

数井裕光
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認知症ちえのわnet運営事務局
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